MP4とMP3の違いを解説！どっちがいい？変換・結合はできる？メリットとデメリットを比較

アオイ

MP4とMP3、どっちも『MP』が付くけど、何が違うの？本記事では、こんな初心者さんに向けて、MP4とMP3の違いを解説していきます。

結論からお伝えすると、MP4は動画の形式（厳密にはコンテナ）MP3はオーディオの形式です。どちらもさまざまなデバイスと互換性がある汎用性の高いフォーマットですが、圧縮すると画質や音質の劣化が起こるなど、メリットとデメリットが存在します。本記事を最後まで読めば、もうMP4とMP3の違いに悩むことはなくなりますよ！

【ざっくり解説】MP4は動画用でMP3は音声用です

ざっくりMP4とMP3の違いを知りたい方向けに結論をお伝えすると、MP4は動画用でMP3は音声用のフォーマット。

少し専門的な話をすると、MP4は画像やテキスト、ビデオなどを入れるコンテナ。MP3は音声データを圧縮したものです。名前は似ていますが全くの別物だといえるでしょう。

MP3はWAVやFLACなどよりも容量が軽く、CDと同じ品質をキープしつつCD音源の5分の1に圧縮できます。MP4は画像やテキストなどを含んだデータなどがまとめて収納されています。ファイルは特に軽量ではありませんが、スマホやパソコン、ゲーム機などさまざまなデバイスと互換性があります。

MP4とMP3の違い！どっちがいい？

①MP4とMP3を音質で比較

MP4とMP3の音質を単純に比較することはできませんが、「MP4」の中に入っている音声フォーマット「M4A」と「MP3」を比較するとM4Aの方が音質は良いといえます。ちなみにM4AはMP4ファイルに映像データを入れない状態でファイル化したもので、AACまたはALACで圧縮した音声データが記録されています。

②MP4とMP3を再生デバイスで比較

再生デバイスとの互換性という観点で言えば、MP4もMP3もどちらも

• Androidスマホ
• iOSスマホ
• Windows
• Mac
• iPodやSony Walkman
• デジタルカメラ
• カーナビ

など、さまざまなデバイスで特別な再生ソフトやアプリをインストールすることなく簡単に再生ができます。

③MP4とMP3をメリットで比較

MP4のメリットはさまざまですが、圧縮後の動画品質の高さは特筆すべきところ。一般的にファイルを圧縮すると品質は低下するものですが、MP4は品質の低下を最小限に抑えられます。

MP3のメリットは、なんと言っても高音質であるところ。CDと同等の音質を維持しつつファイルサイズを5分の1程度まで軽くできるため、さまざまなプラットフォームで採用されています。厳密に言えばAACなどMP3よりも圧縮率が高く高音質なフォーマットも存在するのですが、互換性を含めて判断するといかにMP3が優秀であるかが分かるでしょう。

＜MP4のメリット＞

• 再生デバイスとの互換性が高い
• 高品質を維持しながらもファイルサイズが軽い
• 字幕・音声・チャプターなどさまざまな機能に対応している
• ほとんどの動画編集ソフトに対応している
• 他のフォーマットと比較してファイルが壊れやすい

＜MP3のメリット＞

• 再生デバイスとの互換性が高い
• 音質とファイルサイズのバランスを調整できる
• 高音質を維持しながらファイルサイズを小さくできる
• 曲名やアーティスト名などを含むID3タグを埋め込める
• 多くの音声編集ソフトで編集できる
• ポッドキャストや音声配信に最適

④MP4とMP3をデメリットで比較

MP4もMP3も大きなデメリットはありませんが、やはり圧縮すると画質や音質の劣化が起こってしまう点はデメリットだといえるでしょう。また、MP3は非可逆圧縮形式であるため、一度圧縮してしまうと元に戻すことができません。

＜MP4のデメリット＞

• 一度ファイルが壊れてしまうと修復が難しい
• ビットレートを低く設定すると音が固くなる
• 圧縮すると画質・音質・色情報が劣化する

＜MP3のデメリット＞

• ビットレートが低いと音質が低下する
• ファイルサイズを軽くするために高音域の音が失われてしまう
• 圧縮によってはノイズが発生することも
• 圧縮された音源から元の音源に戻すことができない

MP4とMP3を変換・結合・ダウンロードする方法

MP4をMP3に変換する方法

MP4をMP3に変換するには、ファイル変換ソフトを使う方法とオンラインサイトを使う方法があります。ファイル変換ソフトなら、DVDFab 動画変換やFreemake Video Converterがありますし、iTunesでも変換できます。（ただしiTunesの「ミュージック」タブにはMP4を取り込むことができないため、「ムービー」タブにMP4を取り込んでから変換しましょう）

インストールの必要がないオンラインサイトでもMP4からMP3への変換は行えます。例えばConvertioなら下記の手順で簡単にMP4からMP3に変換ができますよ。

＜ConvertioでMP4からMP3に変換する方法＞

MP3をMP4に変換・結合する方法

MP3（オーディオファイル）をMP4（動画ファイル）にするには、一般的にオーディオが再生されている間に表示される画像や動画が必要ですよね。

Canvaを使えば、複数の写真からスライドショーを作成し、MP3と合成しMP4としてエクスポートしましょう。MP3をMP4に変換するというよりは、動画編集で音声と動画（画像）を結合しMP4として書き出すイメージです。

＜CanvaでMP3をMP4に変換する方法＞

MP4とMP3をダウンロードする方法

• YouTubeからMVをMP4としてダウンロードしたい
• SpotifyやApple Musicの音楽をMP3としてダウンロードしたい

アオイ

こんな方にぴったりのソフトを紹介します！

MusicFab オールインワンは、SpotifyやAmazonミュージック、Apple Musicなど複数の音楽ストリーミングサービスの音楽をロスレスダウンロードしてMP3に変換できるソフトです。

YouTubeならMP4としてMVをダウンロードすることも可能。最高MP3の320kbpsまで選択できるため、クリアな音質で音楽を永久的にオフライン再生できます。

広告をカットしてダウンロードする機能があるため、YouTube MusicやSpotifyなど無料プランだと広告が入るプラットフォームでも大活躍します。

MusicFab オールインワンのすごいところは、音楽だけでなくAudibleのオーディオブックもダウンロードできるところ。Audibleってダウンロードしてもコピーガードが掛けられているため、Audibleアプリを通してしかオフライン再生ができませんが、本ソフトを使ってダウンロードすれば、解約後もオーディオブックが楽しめます。

＜MusicFab オールインワンでYouTube MusicのMVをダウンロードする方法＞

レン

ちなみに、音楽だけの動画＋音楽とビデオの動画を両方ダウンロードすることもできますよ。音楽だけをダウンロードする場合は、形式やビットレートも選択可能です。

まとめ

今回はMP4とMP3の違いについて解説しました。MP3はオーディオコーディングなので音声のみ、MP4はデジタルマルチメディアコンテナなので、動画や音声などいろいろ…と覚えましょう。MP3とMP4と聞くと、なんとなく数字から「MP3が進化したのがMP4なんじゃない？」と思うかもしれませんが、両者は全くの別物です。MP4をMP3に変換する場合もMP4のオーディオがMP3であればそのままMP3を抽出するだけなので、音質の劣化もありませんよ。